旅行先にバリ島を検討しているけど、バリの海はきれいではない、と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。結論から言うと、私が行った雨季(11月末〜12月頭に訪問)はバリの海は透明度も低く、あまりきれいではありませんでした。雨季でなくてもバリの海は波が高いので、海に入って楽しむというよりかは、サーフィンを楽しんだりサンセットを楽しむのが良いのかなという印象でした。
それだけでも十分楽しめるのですが、せっかくビーチリゾートに行くのだからきれいな海を楽しみたい!という方は、バリから行ける離島『ギリ島』にも行ってみてはいかがでしょうか。実際に3歳、2歳の子連れ家族で行ってとてもリフレッシュできる場所だったので、ギリ島の行き方からオススメのアクティビティまでご紹介します。
Contents
ギリ島とは
ギリ島はバリ島とロンボク島の間にある3つの小さな島で「ギリ・トラワンガン島」「ギリ・アイル島」「ギリ・メノ島」の総称です。各島の特徴は以下の通りです。
パーティーアイランドといわれるギリ・トラワンガン島
ギリ・トラワンガン島はギリ3島の中で最も大きな島で、観光客も多く賑わっています。今回私たち家族が訪れたのもこのギリ・トラワンガン島です。
欧米のバックパッカーが多くパーティーアイランドと呼ばれていますが、島自体がとてもゆっくりしていて、島民の方々も親切な方ばかりだったので、子連れでも全く問題ありませんでした。
他の2島と比べて宿泊施設が多く、設備が整っている宿も探しやすいので、子連れの場合は個人的にはギリ・トラワンガンがおすすめです。島は自転車で1時間程度で1周できます。
一番小さく静かなハネムーンアイランド、ギリ・メノ島
ギリ3島の真ん中にあるのがギリ・メノ島です。ギリ3島の中でも一番小さい島で宿泊施設も少なく、ゆっくり静かに自然を楽しみたい方におすすめです。ハネムーンアイランドとも言われていて、カップルの旅行者の乗り降りが多かったと記憶しています。島は徒歩で1時間程度で回れる大きさです。
観光化が進んできたギリ・アイル
ギリ・アイル島はギリトラワンガンとギリメノの中間の大きさで、雰囲気や各種施設の充実度合いもちょうど中間です。島は歩いて2時間程度で1周できます。
私たちはシュノーケルツアーでギリアイルに立ち寄ったのですが、良い点としてはギリ・トラワンガンと比べて観光客が少なく、水上ブランコなどの写真スポットも順番待ちがなく撮り放題だということ。悪い点としてはやはりレストランなどの施設が少なめなので、選択肢が狭まることかなと思います。
個人的にはギリ・トラワンガンを拠点としてシュノーケルツアーで立ち寄るくらいがちょうど良い場所でした。
ギリ島への行き方
ギリ島への行き方は主に2つあります。
- バリ島からスピードボートに乗っていく
- バリ島=>ロンボク島へ飛行機で渡り、ロンボク島からフェリーに乗って行く
私たちはバリ島東部のパダンパイという港から「Wahana Gili Ocean」というスピードボートで行きました。所要時間は1時間半ほど。ギリ島へのスピードボートの会社は2、3社あるそうで、オンラインやツアーデスクで往復8万ルピア〜10万ルピア(だいたい8千円~1万円)ほどで入手できます。
私たちはインスタグラムで知ったバリ島ガイドのあっちゃん(@baliguide_aksan)にツアーをお願いしました。ツアーは
- バリのホテルから港までの往復送迎
- ギリ島までの往復チケット
- ギリ島でのボートシュノーケル
といった内容で1人1万4千円(3人以上は一人1万3千円、3歳は1万円、2歳は無料)。スピードボートやシュノーケルなどを個々手配する手間もないですし、道すがら荷物も持ってくれるし子供たちとも遊んでくれて、とっても助かりました!あっちゃんは日本語もしゃべれますので、ツアーが気になる方はインスタのDMなどで問い合わせてみてください。バリ島内のカーチャーターもやっているみたいです。
パダンパイの港ではこんな感じでバックパッカーと並んでボートに乗り込みます。(一番後ろに並んでいる2人がツアーガイドのあっちゃんとアジです。子連れで人手がいるということで2人で来てくれました!)。物売りの方もたくさんいて、果物やサングラスなどを勧めてくるのでいらない場合は断りましょう。
スピードボート内は自由席なので空いている席に座ります。甲板ではヨーロピアンたちが陽気な音楽を流して盛り上がっているので、元気のある人は甲板に出てみるのも楽しそうです。私も若かったら出たかった!
船は高速ボートなので基本的には揺れませんが、私たちが乗った時は途中でエンジントラブルなのかなんなのか、10分〜20分くらい海上で船が止まりました(海外あるあるですよね)。その際はけっこう横揺れがしましたので、酔いやすい方は酔い止めは飲んでおいた方が無難です。
ボートに揺られること1時間半でギリ島到着です!着いた瞬間から海が超絶きれい・・・。ノーフィルターです。
ボートから降りる時は甲板の横のスペースを歩くのですが、足場の幅がすごく狭いので落ちないよう注意しましょう。また降りるときも若干海に浸かるので短パンがベター。子供は船長達が荷物置き場の方から出してくれるのでお願いしましょう。
ギリ島についたらシドモ(馬車)に乗ろう
ギリ島での移動手段はシドモと呼ばれる馬車か自転車か徒歩だけです。環境保護の観点からだそう。バリのように歩道のすぐそばで車とバイクがビュンビュン通っていないので子供も比較的安心です。(といってもシドモが結構早いスピードで走っているけど)
港にシドモがたくさん止まっているので値段交渉をして乗せてもらいましょう。乗る人数と荷物と距離で値段が決まります。港から少し離れたホテルまで家族4人+ガイド2人+スーツケース1つとバックパック2人で1万5千ルピアでした。帰りはガイドの2人は自転車で港まで行ったため、家族4人と荷物でホテルから港まで1万ルピアでした。
馬車に揺られることも子供達はもちろん初めてで、「お馬さんだ〜!」と喜んでいました。道はでこぼこ道ですので、子供と乗る場合は落ちないようにしっかりと支えてあげましょう。
ギリ島のホテル・ヴィラはたくさんある。用途に合わせて選ぼう。
ギリ・トラワンガン島にはたくさんの宿泊先があります。2000円程度のバックパッカーズからラグジュアリーなヴィラまで様々。私は事前にbooking.comで予約をしていきましたが、現地で探して値段を交渉するバックパッカーも多いようです。私たちが泊まったのは島の中心部にある the white key luxury villas。
ここが今まで泊まった宿の中で群を抜いて最高な宿でした。詳細は以下の記事でまとめているのでぜひ見てみてください。
ギリ島の透明度が高い海でシュノーケルツアーを楽しもう
ギリ島にはたくさんのダイビングショップがあり、サーフィン、ダイビング、シュノーケルなどなど様々なマリンエクティビティができます。私は産前ダイビングが趣味だったのですが、2歳3歳の子連れだったので今回は家族全員でボートシュノーケルのツアーに参加したのですが、シュノーケルでもここまで海を楽しめるのかとびっくりしました!
ギリ島のボートシュノーケルツアーでは、ギリ・トラワンガン、ギリ・メノ、ギリ・アイルの3島のシュノーケルスポットを巡るものが多いです。
ツアーの値段は相乗りで一人2千ルピア〜、貸切で8万ルピアほど〜交渉だそう。相乗りの場合は1艘のボートに10〜15人程度のゲストが乗り込みます。我が家はあっちゃんが貸切ボートを手配してくれていたので、家族4人とガイドの2人、現地人の船長2人と船に乗り込んで出発です!
出発してすぐの海がもうこんなに綺麗。
カメと一緒に泳ごう
ギリ島はカメの保護を行なっていて、島の周りにカメがたくさんいます。ビーチからふらっとエントリーしてもカメがいることもあるようです。シュノーケルツアーではカメがいるポイントに連れていってくれるので、ほぼ100%カメが見れます。
素潜りができる人ならとても近くで一緒に泳ぐこともできます。大きいカメが多く、あまりスピードも早くなかったので、一緒に泳ぐチャンス!
一つだけ注意点があるとしたら、私が潜った12月は小さいクラゲが多かったこと。上記の写真に写っている白い点々はほぼ全てクラゲです。。。
大きさは500円玉1個〜2個分くらいで小さなクラゲなのですが、普通に刺してくるので肌の弱い方や痛みに弱い方はラッシュガードを着用した方が良いと思います。私は普通に泳いで普通に刺されましたが、5分10分もすれば痛さや痒さは治りました。
ギリ島の海底オブジェで写真を撮ろう
ギリ島の周りの海にはいろんなオブジェが沈められています。フォトスポットになっているのでぜひ立ち寄って潜って写真を撮りましょう!下の画像は有名な恋人たちの石像。
女性と男性が抱き合ってる像なのですが、なんか下にも人がたくさんいるし、怖いですよね・・(笑)。でもうまく撮ればインスタ映え抜群です。
この他にも海底にバイクや沈潜があるポイントもあるようなので、記念に潜って写真を撮ってもらいましょう!
波が穏やかなポイントで、子供もお魚と泳げる
カメポイントと石像ポイントは波がそこそこ高かったので子供には危険です。
親が潜っている間は子供たちはガイドや船員のお兄さんと遊んだり、ガラスボートになっているので船底からお魚をみていました。大きなお魚やカメも見えて、子供も退屈せずに過ごせました!
そして波が穏やかなポイントでは子供たちも泳ぎます!
ライフジャケットを着せて・・・エントリー!
上から見てもこの透明度!周りにたくさんのお魚がいることがわかります。
水中はこんなかんじ。
子供たちも「お魚いっぱい〜!」とはしゃいでなかなか船にあがろうとしません。
うちの2歳3歳の子供はゴーグルもシュノーケルもつけたことがなかったので、代わりに手で持つ形の水中のぞきメガネを使いました。
顔に水もつからず、底がアクリルでとても綺麗に水中が見えていました。
また、ふくらませる形状のものなので旅先でもかさばらず、持ってきて正解でした!
お子さんが小さいけれどシュノーケルをさせたい、とう方にはおすすめです。
シュノーケル中子供達をみてくれているのは船長たち。子供をずっと支えているのは大変だったと思うけど、「この子達とっても可愛いね」と言ってくれるとても優しい方達でした。おかげで親たちは子供を気にしつつも各々潜って楽しめました〜。
船長といっても彼らはまだ20台前半で、10代から親の船を引き継いで働いているそう。すごく感じの良い方々だったし、尊敬するなぁ。
シュノーケルの合間にギリ・アイルに上陸。人がいないビーチを満喫。
シュノーケルをしてお腹が減ったらギリ・アイル島に上陸。ランチを食べます。ギリアイルはギリトラワンガンと比べて観光客も少なくビーチにもほぼ人がおらず、子供達もとても自由に走り回れます。
ギリ・アイル島には猫が多いのも特徴で、ご飯を食べていると(いや、食べてなくても)猫がたくさん寄って来ます。逆にギリ・トラワンガンには犬が多いです。
写真も実は背中にも猫ちゃんがちらっと。猫好きの方にはとっても良い島です。
人が少ないのでインスタ映えしそうなハンモックもすぐに使えて写真撮りまくりです。
綺麗な海でカメや魚と泳げてギリ・アイルも楽しめるシュノーケルツアー、家族全員にとって思い出に残る体験になったので、ギリ島に行った際はぜひ体験してみてください!
(シュノーケルポイントやアイルに立ち寄るかは各ツアーによって異なると思うので、ツアーデスクに聞いてみてくださいね)
海が綺麗で、人が優しく、のんびりできる島
ギリ島は日本人にはあまりメジャーではありませんが、大人も子供も美しい自然の中でゆっくりとした時間を過ごせるとても良い島でした。
バリからスピードボートで1時間半と意外と時間もかからず行けるので、バリ島に行く際はギリ島まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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